新潟に行って天国を味わいやがれ

新潟に行ってきた。最高を超えた。


おじさんはこの日曜日に友人に誘われ、ジャニーズWESTなるナウでヤングな男たちを見てきた。

朱鷺メッセは面白い会場だったし、イケてるメンズたちは顔が甘い(おじさんはツインタワーが好きなにわかチャンだ)脚が長いテンションが高い(みんなご機嫌だった)のフルコンボだドンだし、観客もホットなガールズ&ボーイズでめちゃくちゃ楽しい公演だった。とはいえおじさんの記事を読む人はジャニーズWESTくんに興味がないと思うので割愛する。僕は新潟の話がしたい。



新潟、飯が美味すぎる。

何を食っても飯が美味い。


新潟と言えば米どころだ。コシヒカリを筆頭に美味しいお米がたくさんある。だがここで言う飯は米に限った話ではない。料理全般、すべてが美味すぎる。美味い、美味すぎるぞ、新潟。天国か?


この記事は新潟が美味すぎる天国であったための食レポ健忘録である。


1日目昼

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タレカツをご存知だろうか。

名古屋が味噌カツなら新潟はタレカツだ。

このタレカツ丼は「世界平和が起きる飯」だ。

この世に美味いものはたくさんあるが、美味いものの中でも「世界平和が起きる飯」と「世界で戦争が起きる飯」がある。

これは前者だ。「いいからお前もこれ食って幸せになれ」という気持ちに包まれる。うまい。まずカツがうまい。

この「特製2段盛カツ丼」、食べ進めていくと米の中からまたカツが出てくるのだが、2段目で食べたカツですら新鮮な気持ちで美味いと思える。ここのカツは厚みのあるボリューミーなタイプのカツではない。だが薄いからこそ揚げ物なのにも関わらず腹の重さを感じずに2段目をおいしくいただけるのだ。

甘じょっぱいタレが染み込んだ薄めのカツが、これまたタレが染み込んだ新潟の米にめちゃくちゃ合う。ホッとする味噌汁。塩気が薄いながらもしっかりした味がする漬物。完璧だ。このセット、完璧すぎる。サイドメニューは反発することなく主張しすぎることなく、メインのタレカツ様をナイスアシストしている。そして全体的に塩気が少なく、優しい味をしているのだ。あまりにも上品。あまりにも謙虚。あまりにも美味。こんな女と恋したい。


1日目夜

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コンサート終了後、居酒屋へ行った。

何を食っても美味い、何を飲んでも美味い。なんだここは。なんなんだここは。天国です。新潟です。

特別おきにいりはアジのなめろうである。こいつは「世界で戦争が起きる」タイプの美味い飯だった。ショウガやミョウガなどの香辛料が効いたどことなく餃子の餡っぽい味付けで、なめろう全体が刻まれたアジの脂によってまったりとコーティングされている。美味い。美味すぎる。

なぜなめろうは少量なのだろうか。贅沢セットとか言ってドカンと大量に持ってきてほしい。

本来は酒の肴なのだから少量で正解だが、もっと食べたい。酒もガバガバ飲むのでなめろうもガバガバ食べたい。そんななめろうを、このちょっとしかないなめろうを、3人で分けなければならない。いやだ!全部僕のだ!僕が全部食べるのだ!誰にもあげたくない!!!!!!!!


昼間はあんなに世界平和を願ったのにもう争いを起こす気マンマンになっている。

人間は醜いものだ。天国にいてもなお血の気が抑えられない…。


追加で同じものもう一つお願いします。



2日目昼

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ホテルで晩酌したら朝誰も起きなかった。

用量をきちんと守れるメンツで呑んでいるものの、実は新潟入り前日の夜から家呑みを行なっているので土曜の夜からずっとアルコールが体を巡っている。クズだ。

そんなクズの舌と胃を1番に癒してくれたのが、タクシーの運ちゃんに教えてもらった寿司屋である。なめろうがあんだけ美味かったし日本海様に近い新潟だ。もちろん海鮮、寿司も美味いだろう。


美味かった。


僕はチキンハートのビビリなので真ん中くらいのにぎりセットを選んでしまいがちなのだが、出てきた定番とも言えよう寿司たち、どれもうめぇ。

貝は引き締まっているし赤身は脂が適度にのっている。酢飯になっても米はうまい。そしてやっぱり味噌汁は優しい味をしているのだ。寿司屋だからか海老の頭が二匹入っていた。えびみそがうめぇ、永遠に吸える。塩分の存在が感じられず体に染み渡る味噌汁。


優しい味はもはや新潟の専売特許だ。新潟と付き合いてぇ。


新幹線

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「3時のおやつだから」

そう言いながらタレカツ丼をテイクアウトした。もちろん車内で飲むための日本酒とツマミも忘れない。

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シンカンセンスゴクカタイアイスも食べた。

新潟県産本みりん(酒です)をかけて食べた。


永遠に体内を駆け巡るアルコール。


何故こんなにも酒を飲むのだろうか。


新潟の酒が美味いからだ。


新潟の飯が新潟の酒に合うからだ。


新潟は天国だ。永遠に呑むクズに優しい。


僕らは新潟にいる間、常に上機嫌だった。

上機嫌な僕らに新潟の人々は優しかった。

タクシーの運ちゃんも珍味売り場のおばちゃんも、僕らが新潟の食べ物がうまいうまいと新潟の酒がうまいうまいと言うと、アレもおいしいコレもおいしいと次々と新たな食べ物を教えてくれた。

そして困ったように「新潟はおいしいものがたくさんあるのに売るのが下手なんだよねぇ」と言うのだ。


新潟………かわいすぎなのでは?!


お、推しすぎる〜〜!

良いところたくさんあるのにアピールするの下手アイドルかて〜〜!!!


ということで、おじさんも今日で新潟推しほらにーいーがたー(ニ ホ ン シュ!)となった。


驚くことに今回の旅で行った範囲は朱鷺メッセを除けば、ホテル含みすべて新潟駅から徒歩10分圏内で終わっている。観光は特にしなかったのだが駅周辺を飲んで食ってしてるだけで一泊二日が信じられないほど充実した旅になった。

みんな新潟に行って新潟の美味さを味わってほしい。新潟は飯の天国だ。美味しい国なのだ。


僕もはやく自分の本命アーティストの遠征で新潟に行きたい。ツアーやらないかなぁ。


おわり